健康食品やサプリメントを売っていて思う事

健康食品を扱っているが、それがお客様の健康管理に役立っているのか何とも言えないものを売っているというのが正直なところだ。

 

ウコンもグルコサミンもコラーゲンも効果があるのかよく分からない。コラーゲンは食べても分解されてアミノ酸になるし、体に塗っても皮膚から吸収される事はないが、さも美容に効果があるような宣伝文句が多い。グルコサミンもコンドロイチンも軟骨部分の補修効果はない。それでも自分は売らなければならない。

 

業務で扱う商品なのでメーカーの言葉を鵜呑みにせず、サプリメント関連の簡単な本を読み漁るが、読めば読むほど売る気の失せる内容だった。毒にも薬にもならないよく分からないものを薬のように見せかけて売っているのが健康食品の実態なのだろう。売っていてなんだが、なんとも姑息な商売だと自分でも思う。

 

忙しいと感覚が麻痺して何とも思わないが、こうして暇なときにぼーっとしていると、お客様の健康に関われる仕事だと思い入ったが、私は一体何をしているのだろう。専門職ではないドラッグストアでは、無理なのかもしれない。本当は必要のないものを健康に影響はないからと漫然と売り続けたり、効果があるのかよくわからない健康食品を勧めたりして稼ぐ売上に何の意味があるのだろうか

 

「お客様のために」と小売ではよく言われるが、健康食品に関してはそんなことは無いのでは?と思ってしまう。客も高齢者が多いからかインターネットや書籍と言うような、売る側の視点以外の情報を取り入れられず、売る側や企業のパンフレットのような偏った視点で商品を購入している。

 

そして特に健康被害もないし、効果がなくても客も健康食品に関しては意外と寛容なので、なんとなく飲み続けている。これからネットを扱う、能動的に情報を取りに行く人が増えると毒にも薬にもならないただの食品であることが広く周知されて、健康食品の売り上げは落ちるのではないかと思う。